アイホームの家づくり

アイホームが考える家づくり

アイホームが考える家づくり

私は、千葉で37年間大工として、棟梁として家を造ってきました。

私が大工を始めたころは、家といえば木と土を使った木造在来工法で、現場は「棟梁」が家造りの全責任を負い、さまざまな専門の職人を統率していました。

大工が木材を刻み、左官が土をこねて壁を塗り上げて、手間をかけた職人たちの手仕事がそこには生かされてました。

そして、少しずつ家が出来上がっていく様子を見ながら、施主も一緒に家造りの思いを共有していました。
親族や、近所や、家造りに携わる全ての人達が気持ちをひとつにして、一棟の家を作り上げたものです。

家造りの基準になる寸法は、昔からずっと尺や寸、間などを使っていましたし、大工道具も差し金から、鉋、鋸、玄能、鑿、など大切に手入れされながら受け継がれていきました。

そこには、日本人の根底に流れ続ける、「生活文化」が生きていたのです。
それが、わずか30年の間にガタガタと崩れはじめてしまいしました。

家電品や自動車などの工業製品のように、大量生産が可能なプレハブ住宅が作られるようになり、全国で同じ家が建ち始めました。いわゆる家の既製品です。

そこには大工の技術もいらなければ、棟梁の力量もいりません。
プラスチックや、ビニールを使った化学素材を使った家は、壊したときに大量のごみになります。

その後は、北米から輸入されたツーバイフォー(合板パネル組み合わせ構造)住宅のブームです。
合板の壁で箱を作っていく家造りは、日本建築技術の基準である尺貫法を崩し、柱を刻んで組み立てる大工の技術も無用のものにしてきました。

そして、高気密高断熱住宅・・・・・。
全てを密封して風の通らない核シェルターのような家を、「快適な住宅」と言われ始めました。

建てている段階で大工の頭が痛くなるような家が、住む人の健康に良いはずがありません。
しかも、家の床下や壁の中では湿気の行き場がなく、内側から湿って腐って、ボロボロになった家を、見るようになりました。

日本の風土と長い建築文化の中で、もっとも「やっていけない」はずの家造りが主流になってます。
そしてシックハウスと言う形で社会問題化してきました。

とうとう私たちは家によって命を脅かされるほどの危険な状態まで、追い込まれたのです。

私たちはいったい、どこでボタンを掛け違えたのでしょうか?

私はつくづく考えました。

住む人の健康と財産を守る家を造りたい。

家は住む人の命と財産を守る最も小さな環境でもあることを忘れてはいけないと思います。
家は命に直結しているのです。

「いい家造り」は、家族を幸せにします。家造りにかかわった者も幸せにしてくれます。安らぎを感じられる家、木そのものの素材感が活かされた家。

日本人の私たちにとって木造建築は古よりの文化であり、理屈抜きで魅力を感じるものなのかもしれません。

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